2013年6月議会報告

7月2日、6月議会最終日、日本共産党議員団は、2件の議案に反対しました。
 私(辻井タカ子)は、「平成25年度、東海市一般会計補正予算について」、安井ひろ子議員は「市民病院の新駅を莫大な税金を使わず中間点の中ノ池につくる」ことを求める請願書について以下の内容で反対討論を行いました。

 辻井タカ子の平成25年度 東海市一般会計補正予算についての反対討論

鈴木市長の政策的経費が盛り込まれた今回の補正額は、333,0351千円、当初予算と合わせた本年度予算総額は4415,5351千円となり、前年度対比109.1%の大規模予算です。
 鈴木市長の重点施策は、子育て日本一、健康寿命日本一を目指すとしました。南海トラフ地震への対応や新文化施設と周辺整備などで中心街のまちの姿を完成させ、さらに、新病院を核としての周辺土地利用や新駅の建設などに必要な準備の予算を盛り込んでいます。
 
これらの中には、党議員団がこの間提案してきた施策も多数含まれています
 例えば子育てや高齢者施策では、保育園整備工事費やグランドゴルフ設計委託費などがあります。
 防災施策では、浸水対策として、ため池利用や雨水貯留施設用地取得事業のための事業費、耐震対策としては住宅耐震改修補助金の拡大、耐震シェルター等整備費補助金などあります。
 また、横須賀のまちづくり基本構想策定委託料、さらには、老朽化した公共建築物管理保全指針策成委託料や各施設の整備工事費など計上されています。
 しかし、これらを持って賛成とすることはできません。以下、反対理由を2点述べていきます。

反対理由1点目、加木屋北部地区整備計画策定業務委託料572万円、高横須賀南部地区まちづくり基本調査委託料1,842万円についてです。
 これは、西知多総合病院を核として、名鉄河和線、養父森岡線の立体交差と新駅の建設に向けて、新たに市街地を広げるというものです。人口減少(東海市は10年後を境に人口減との推計もあります)が進む中で、新たな市街地を形成する必要はなく、既存の市街地を有効活用し、少子高齢化に対応したまちづくりを進めるべきです。
 新たな開発行為によって、農地・緑地の防災機能をも失うことにもなりかねません。また、既存の市街地の衰退や膨大な財政負担が発生することも見過ごすことはできません。

反対の2点目、おうめい広場用映像ソフト等作成委託料4,200万円、平洲・鷹山銅像制作委託料400万円についてです。
 この事業は、作家童門冬二氏による全国各地の偉人についての関係書籍のデーターベースと映像ソフトを制作します。合わせて、太田川駅西広場と米沢市に、平洲・鷹山銅像を整備するため、両関係者の了解を得るためのミニチュアの像を作成するというものです。

 「文化によるにぎわいづくり市民研究会」の中からも、おうめい広場は新文化施設になじまないのではとの意見が出ていましたが、これを知った市民からは、東海市の歴史なら分かるが、なぜ、「童門冬二氏なのか、全国各地の偉人なのか」と、疑問や批判が上がっています。
 平洲記念館の入館者も減少傾向にあります。平洲記念館には名誉館長童門氏の関係著書なども展示されており、必要であればここを充実させる方向で考えるべきです。また、銅像は市民の合意が得られていないと考えます。

以上反対理由を延べ、討論を終わりました。


 請願第1号「中ノ池新駅反対討論」   安井ひろ子議員

 ただいま一括上程されています「請願第
1号」「市民病院の新駅を莫大な税金を使わず中間点の中ノ池につくる」ことを求める請願書に対し日本共産党議員団を代表して委員長報告に賛成し、不採択の立場で討論いたします。
 討論に先立ち、最初に明らかにしておきたいのは、今回請願された場所は、市が過去に駅を作ろうとしていた事実があるということです。
 東海市第3次総合計画における平成2年度から4年度の実施計画において「中ノ池新駅の調査の実施」を行うことが、また平成4年度から6年度の実施計画には「5年度から中ノ池新駅の駅舎の建設に着手することとした」とはっきり明記され、駅舎、駅前広場、駅関連施設、道路の基本計画が立てられ、その図面までひかれていたのに、いつの間にか建設計画が頓挫してしまっているという事実です。

平成2年当時、中ノ池住民の全世帯503戸を対象にしたアンケートをとり、中ノ池住民の意向を把握した上で事業を進めようとしていた事は、平成29月に東海市が発行した「東海市中ノ池新駅基礎調査報告書」の内容が何よりもそれを物語っています。そのような経緯からみれば、今回の中ノ池住民の皆さんの請願は心情的に理解できるものです。
 当局には、この間、これまでの経緯について住民への説明責任が充分果たされてこなかったという点、 またまちづくりは「住民との対話をすすめながら」が基本であるのに、順序が全く逆転しているという点を最初に厳しく指摘しておきたいと思います。

 次に請願の採択にあたっては、
1つに 現在、財源的な問題が明らかにされていない段階で合理的な判断を行うことは困難であること。

2つ目に「加木屋・高横須賀の利便性にプラス」とされている点について、そこの地域の住民の皆さんの声として一概にそうとはいえない。「急行が停まらなければ利用しない」「わざわざ山を越えてまで行かない。高横の駅を利用する」「らんらんバスや駅と病院を結ぶ巡回バスの使い勝手をよくしてくれた方がよっぽど利便性が高い」等の声を多数お聞きしています。利便性を高めるという点についての検証も行われておらず、検討の余地があると考えます。

3つ目に 公益上の見地から見て最も最優先されなければならないのは、「安全性」の問題です。請願に求められている場所は傾斜地でもあり「水が出る」とのお話も伺っており、安全性についての懸念が払拭できません。

以上3つの理由を述べて不採択討論と致します。